爪を噛むアスペルガー
アスペルガーの特徴で
こだわりが強い
というのがあります。
興味のある事柄にはかなりこだわります。
そのほかの事柄には興味がありません。
興味がある事柄はとことん詳しく、それ以外はさっぱりです。
その詳しい事柄を得意げに話します。誰もその真偽がわからないぐらいの詳しいことを話すので、聞いているほうは、この人は物知りだなあという印象を受けます。
私は子供と接する仕事をしていますが、アスペルガーの特徴を持つ子供がいます。その子は生物が得意です。他の同学年の子供の中で浮いた存在で、仲の良い友達はいないように見えます。空気は読めません。しかし、支援級には入っていません。勉強は十分にできます。ただ、人とのかかわりがうまくいかない。
動物の話を話しはじめると、とまりません。大人は、うん、うん、と聞いてやることができますが、同学年の小学生には、無理なのでしょう。だんだん避けられていきます。それは、いじめとか無視ではありません。ただ、いっしょにいても、自分の話ばっかりで楽しくないのだ。
その子の指を見たら、爪が非常に短かった。
噛んでるの・・・
その子は言った。
配偶者と同じ。夫は10本の指が血だらけになるぐらい噛んでいる。
そして絆創膏を貼っているが、どうしても、触ったものに血がついてしまう。
布団や壁、カーテンなど気づいたら血がついている。
気持ち悪い・・・
アスペルガーは、まわりにわかってもえないストレスから身を守るために爪を噛んでいるのだろうか。
爪を噛むことで心を落ち着かせている。自分の心が暴走するのを爪が防いでいる。
爪を噛まなかったらもっともっとキレるのかもしれない。